2021-11-13 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は5日、県立歴史館(千曲市)と地域活性化のための連携協定を結んだ。文化、教育、まちづくりなどの分野でそれぞれの資源を有効活用する。協定に基づく連携事業の第1弾として21日、同館でイベント「須坂市民の日」を開く。市民は無料で入館できる。
協定では、1.企画展や講演会などの文化・教育の振興 2.学芸員などの相互派遣など人的資源の交流 3.歴史的・文化的資源を活用した須坂市まるごと博物館構想の推進 4.文化財の保護―に関する事項などで連携協力する。具体的な取り組みについては、今後検討を進めていくという。期間は1年間。
市役所で開いた調印式で、同館の笹本正治特別館長は「地域のすばらしさを発見し、須坂市の皆さんと共に須坂の未来を考え、過去を振り返る、そういう役割を連携を通じて進められるのではないか」とあいさつ。市民の日では「今まで一度もオープン(公開)したことがない文書も出る」と紹介した。
三木正夫市長は、文化や歴史は市民らにとって「自信と誇りになる」。協定により専門的なアドバイスが受けられるとし、「市民の皆さんに須坂の歴史や文化をより深く理解してもらえる」と期待を示した。
今後に向け「子どもたちが自然や文化、歴史を肌で感じられるようなことができたらいい。そのためには大人自身が親しむことが大事」とも話した。
同館が市町村と同様の連携協定を結ぶのは千曲市に次いで2例目。地域とのつながりを持ち、協力を得ながら「県民の皆さんに必要とされる歴史館になっていきたい」(笹本特別館長)とする。
なお、市民の日では市ゆかりの所蔵品「上杉景勝判物」(同館蔵)と「福島忠勝書状」(同)の特別公開などがある。福島忠勝書状は初公開という。
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