2021-11-20 07:00 am by 須坂新聞
第100回全国高校サッカー選手権長野県大会で先ごろ、長野市立長野が初優勝を飾った。チームを率いる芦田徹監督(須坂市春木町)の下、須坂市在住・出身の選手が勝利に貢献。同大会の北信勢初優勝を成し遂げた。公立校の優勝は第76回大会以来24年ぶり。全国大会は12月28日に開幕する。市長野は31日に味の素フィールド西が丘(東京都)で東山(京都府)との対戦が決まり、大舞台に向けて意気込んでいる。
県大会は9月18日に開幕、74チームが出場した。シード権を獲得した市長野は、3回戦から登場。3回戦・篠ノ井に18-0で大勝すると、4回戦・上田東に1-0、準々決勝・松本第一に3-0(延長)で勝利。準決勝・松本国際を2-0で退け、決勝に駒を進めた。
決勝は11月6日、松本市のサンプロアルウィンで長野日大と対戦。今大会初の失点を喫し、前半を1-2とリードを許して折り返した。
DFの藤沢勝理(しょうり)君(3年、本郷町、須坂ヴェンセール)は「ボールはきちんと持てていた。失点はしたが、ゲームの入り方は悪くなかった」と振り返る。FWの橋本泰知(たいち)君(3年、境沢町出身・長野市)は「準決勝で(昨年県大会優勝の)松本国際に競り勝ったのがチームとして自信になっていた。リードされていても焦ることなく後半に向かっていけた」と話す。
後半6分に同点に追いつくと、後半31分に勝ち越し、3-2で念願の初優勝を決めた。シュートの数は相手の4本を大きく上回る20本。攻撃的なスタイルを貫いた。
DFの山崎瞳真(とうま)君(3年、高橋町、ヴェンセール須坂)は「3年間、チームとしても個人としても悔しい思いをたくさんしてきた。優勝が決まった瞬間、本当にいいチームだと思ったし、うれしかった」と喜びをかみしめ、歓喜の輪に加わった。
芦田監督は「3年生にとって最後の大会。中心になって1試合1試合たくましく成長してくれた」と選手たちをたたえた。
同校は2008年に女子高だった市皐月が共学化し開校。同年にサッカー部が創部した。全国高校総体には16年、17年に出場している。
MFの中里隼希(しゅんき)君(3年、北旭ケ丘町)は「自分たちの代では初めての全国大会。出るだけで終わりにしたくない。自分たちの戦い方で一つでも上を目指したい」と力を込める。
15日に組み合わせ抽選会がオンラインで行われ、2回戦(初戦)で今夏の全国高校総体8強の東山との対戦が決まった。芦田監督は「自分たちがレベルアップしなければ、全国の舞台では勝負にならない。プレーの強度や連動性をさらに高めていきたい」と大舞台を見据える。
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