2021-11-20 07:00 am by 須坂新聞
須坂市農業委員会は10日、三木正夫市長に「農業施策に関する意見書」を提出した。農業振興、農地、後継者対策で要望(15項目)をまとめ、回答を求めた。神林利彦会長ら5人が市役所を訪れ、概要を説明した。
意見書では、農業振興対策の有害鳥獣被害対策として、ブドウ園のカラス対策用防除ワイヤ設置の実証実験の結果公表と、効果が見込まれる場合は資材購入の補助制度創設の検討などを要望。
盗難対策の強化では、市内でもシャインマスカットなどの窃盗被害が発生しているとし、監視カメラなどの設置に対する補助制度の創設を要請した。
市の知名度アップを図るため、贈答用農産物の化粧箱などへの対策も促した。
農地対策の遊休農地対策では、「土地持ち非農家」(農地を相続したが市外在住で管理ができない人など)の遊休農地、特に放任果樹園が増えつつあるとし、有償ボランティアによる作業受託と補助制度の新設の検討などを挙げた。
病害虫まん延防止、鳥害防止のための積極的な放任果樹園対策や、隣接農地などで被害を受けている耕作者救済のための薬剤購入費補助も要望した。
後継者対策で、新規就農者のブドウ園地確保に向けた支援と、基盤整備などによるほ場確保などを求めた。
神林会長は「意見書は地域農業者からの要望等を踏まえ、3部会で協議・検討する中でまとめた。農家の皆さん方も(市の)回答に関心を持っている。できれば早めの回答をお願いしたい。須坂市の農業者が夢と希望を持って農業を継承できるよう、市の農業振興のために予算措置も含めて格段のご配慮を」と述べた。
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