臥竜公園竜ケ池、突風で足こぎボート転覆

2022-05-14 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市臥竜公園の竜ケ池で5日午後2時半ごろ、家族4人が乗った足こぎボートが転覆した。4人は池に投げ出されたが、無事に救助され、けがはなかった。事故は突風が原因とみられている。1931(昭和6)年の開池以来、自然現象による転覆事故は初めてという。市は今後、安全対策を見直す方針だ。
 市や須坂署によるとボートに乗っていたのは、塩尻市の会社員男性(34)と30代の妻、未就学の子ども2人。池の中央付近で、突風で船体が巻き上げられ転覆した。近くにいた別のボートの乗客や職員が救助した。
 池の水深は南北約2.5m〜2.7mで、ボートが転覆した付近は2mほどの深さがあるという。
 ボートは3人乗り(1人当たりの体重75kgで計算)だが、小さな子どもについて市は、「柔軟に対応(子ども2人で1人扱い)している」とした。
 一方、安全対策については、毎年池開き前に専門業者によるボートの点検を行い、毎日船体の損傷の有無などの確認も徹底。各ボートに浮き輪を備え、遊船所の待合室では子ども用の救命胴衣(9着)を無料で貸し出していた。大人用は常備していなかった。
 臥竜公園管理事務所の中澤雄一所長は取材に、「現場を目撃した職員の話では、突風でボートの先端が持ち上げられ、180度ひっくり返った」と説明。ボート会社からは「風による足こぎボートの転覆事例は聞いたことがない、と言われた」とも答えた。
 ボート営業は6日から休止中。中澤所長は「大人用の救命胴衣はただちに用意したい」とした上で、乗船時のルール作りなど「安全対策を検討していきたい」と話している。

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