2022-10-08 07:00 am by 須坂新聞
須坂市動物園は1日、開園60周年記念式典を開いた。正面入り口看板と園オリジナルキャラクターを発表した。式典には三木正夫市長や周辺地区の区長、同園職員ら約30人が出席。節目を祝い、今後も市民らに親しまれる動物園づくりに期待を寄せた。
新たに正面入り口に掲げられた看板は三木市長や霜田剛副議長、市内の小学生が除幕した。園内の動物12種類をイメージしたかわいらしいデザイン。
オリジナルキャラクターは4月にシルエット、6月にTシャツ姿と一部が公開されてきた。市内の小学生と園職員が除幕し、全体の姿が明らかになった。同園名誉園長のアカカンガルー「ハッチ」がモチーフになっている。職員と同じ黄色のTシャツと赤いズボンを着用した親しみのあるデザインだ。名前は10日まで正面・南園入り口またはインターネットで募集。命名式は30日に行われる。
式典で三木市長は「市内外の多くの人に愛される動物園。運営する園職員の皆さん、園のボランティアの皆さんに感謝する。これからも訪れる人の憩いの場であってほしい」とあいさつした。
取材に中澤雄一園長は「これからも皆さんに親しまれる動物園を来園する皆さんと職員で築いていきたい。70、80周年に向けて歩んでいきたいと思います」と話した。
1、2日には「秋の動物園まつり」を開催。家族連れなど多くの来園者でにぎわった。ペンギン、ヒツジ、トカラヤギ、モルモットなどが園内の通路を練り歩く動物パレードを3年ぶりに行い、盛り上げた。
動物たちはあいきょうを振りまきながら歩いた。通路には大勢の人が集まり写真を撮ったり、手を振ったりしていた。萩原尊さん(8、長野市)は「柵越しでしか見られない動物を近くで見ることができてよかった」と喜んでいた。
同園は1962年10月開園。81年度には水族館や遊園地などを備えた南園のオープンにより147,359人にまで伸びた。だが以降は低迷し、83年度に10万人を割り込むと、2003年度には63,562人にまで減少。
サンドバッグに抱きつく「ハッチ」の姿がテレビや新聞に取り上げられ、06年度には過去最高の237,663人が訪れ、初の20万人を突破した。近年も毎年10万人前後が訪れている。手作りで、愛される市民憩いの場だ。
2022-10-08 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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