2022-11-19 07:00 am by 須坂新聞
須高子ども劇場は13日、小布施総合公園デイキャンプ場で火おこしやたき火を体験する活動をした。自主活動の一つ「子ども原始村」の取り組み。小学生を中心に、小中高生と保護者計114人が参加。子どもたちは、大人に頼らず仲間同士で力を合わせた。
小学校ごとなどのグループ「族(ぞく)」に分かれて挑戦した。火おこしには摩擦で発火する道具を使った。木の棒と板をこすり合わせて火種を作り、麻ひもをほぐしてまとめた物の中に入れて火を付けた。炉の中で枯れ葉や枝などに火を移して燃やし、網を置いて焼き芋を楽しんだ。サツマイモやジャガイモなどを缶に入れて焼き、熱々を頰張った。
須坂小4年の高山麻穂さんは「もっと火種作りに時間がかかると思っていたけど、大人チームより早く火が付いた」と満足げ。二度目の火種で見事に成功させた。仲間と一緒に「付いた、付いた」と手をたたいて喜んだ。
高山小3年の浦野碧人(あおと)さんも「火おこしは難しいから、火が付いてうれしかった」と笑みをこぼした。
子ども原始村は、自然の中でのさまざまな体験を通して、仲間を思いやる気持ちやコミュニケーション能力など“生きる力”を育むことが狙い。
須高子ども劇場によると、原始村の活動は47年目(当時の長野子ども劇場から分離独立前を含む)。全国各地にある子ども劇場の中で同様の活動をしているのは、須高をはじめ長野北部・中部・南部と更埴の県内五つの子ども劇場だけという。
運営委員長の梅嶋つかささん(小布施町中町)は「原始村では子どもたちの自主性を養うために、大人が口や手を出さないようにしている」と説明する。
新型コロナウイルスの影響下で「(保護者からは)子どもが家の中でゲームやユーチューブばかり」との声も多いという。屋外で子ども同士がたくましく育ち合う原始村の取り組みは「これからさらに大切な活動になる」と話していた。
小学2年生から登録できる。秋が年度始まりで、定期的に「族」ごとに活動する他、全員で冬合宿や夏キャンプなどもする。年間登録料1,200円。希望者は子ども劇場への入会が必要。入会金500円、月会費1人1,500円。事務局の永岡久美さん☎090-3405-1556へ。
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