2022-12-24 09:59 am by 須坂新聞
県教育委員会は13日、県立高校第2期再編に向け、「再編・整備計画2次分」に盛った旧第2通学区(須坂市・小布施町・高山村・中野市・山ノ内町)の須坂東と須坂創成を再編統合する須坂新校について議論する「第8回再編実施計画懇話会」を市生涯学習センターで開いた。新校の学びのイメージの修正素案を基に「単位制」の導入などについて意見を交わした。
須坂東、須坂創成両校の教諭らでつくる懇話会事務局が、前回の議論を踏まえて修正素案を示した。学科・学年を超えた学びを実現する単位制の導入、地域を学びの場とした探究活動などを「新校での学び」に提案した。
事務局によると、単位制は生徒自身の興味、関心、適性、進路などに応じて科目が選択できる。高校は本来、単位制だが学習指導上、多くの高校では学年で決められた科目を学ぶ「学年制」が採用されているという。
新校では「個別最適な学びを実現していくために、この学習指導上の制約を取り払い、単位制を導入することが良いのではないかと考えた」とした。
新校での学びとの関わりについては「異年齢の学びや教科・学科を超えた学びが自然にできる」、「地域を学びの場とする探究活動のために学校がその環境を用意しやすくなる」などと説明した。
学科構成は、専門科が農業、工業、商業の3科とし、専門性の深化と拡充を重視。新たな普通科は、探究を学びの中心に据える「みらいデザイン科(仮称)」を提案した。
単位制について、構成員からは「生徒が主体性を持つには良い仕組み」とする意見が出た一方、「将来自分のやりたいことが定まっていない人にとっては少しリスクがあるのでは」と懸念の声も。
学科構成に関しては「専門科と普通科を分ける必要があるのか」との指摘があった。
次回は来年1月に開く予定。
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